アブラムシの卵と越冬対策の真相【葉裏の黒い粒の正体と春の大発生阻止法】

アブラムシの卵と越冬対策の真相【葉裏の黒い粒の正体と春の大発生阻止法】

アブラムシの卵と越冬対策の真相【葉裏の黒い粒の正体と春の大発生阻止法】の総合ガイドをご紹介します。役立つ情報が満載です。

Q1:葉裏の黒い粒を強いシャワー水で洗い流すだけで越冬卵は死滅しますか?
A1:完全な死滅は期待できません。越冬卵は極めて粘着力の強い分泌物で植物体に膠着されており、通常の水道水圧程度では容易に剥がれ落ちません。仮に水圧で地面に落ちたとしても、卵自体が物理的に破壊されたわけではないため、春の昇温とともに地表で孵化し、植物の幹を這い上がって新芽に到達する事例が確認されています。物理的駆除を行う場合は、ブラシ等で押し潰すように擦り落とすか、確実に回収して廃棄処分してください。

Q2:オルトランを冬の間に土壌混和しておけば、春の孵化を未然に防げますか?
A2:防ぐことは不可能です。オルトラン粒剤の成分は植物の根から吸水とともに吸収される「浸透移行性」を持つため、休眠期で活動を停止している冬の植物は成分を吸い上げません。また、卵殻に包まれた胚は樹液を吸わないため薬剤の影響を受けず、春までに土中の成分は雨で流亡してしまいます。オルトランの散布時期は、植物の休眠が明け、新芽が動き出し越冬卵から幼虫が孵化する3月下旬〜4月以降が適期です。

Q3:益虫であるテントウムシの卵を見つけた場合、近くのアブラムシ卵はどう処理すべきですか?
A3:テントウムシの卵周辺のみピンポイントで手作業による温存を行ってください。テントウムシの卵塊がある場所から数センチ離れた箇所のアブラムシ卵や幹母のみをつまようじ等で潰し、テントウムシの卵塊には一切手を触れないようにします。ただし、冬期にテントウムシが卵の状態で越冬することは基本的にありません(成虫越冬が主)。冬に見つかる卵の大部分は害虫のものである可能性が高いため、発見時期を冷静に見極めて識別してください。

Q4:室内で管理している観葉植物の葉裏にある黒い粒もアブラムシの越冬卵ですか?
A4:室内環境の場合、越冬卵ではなく「現在進行形で活動している成虫・幼虫」か「ハダニ類の卵・排泄物」である可能性が極めて高いです。室内は暖房により一定の温度と日長が保たれているため、アブラムシは有性生殖による越冬卵を産む必要がなく、冬でも単為生殖・胎生で増殖を続けます。濡らしたティッシュペーパーで拭き取り、虫体が動くか、あるいは赤や緑の体液が潰れて付着するかを確認し、活動中の個体であれば直ちに室内用の気門封鎖型スプレー等で防除してください。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。