実際のビジネスコミュニケーションにおいて、どのように文面へ落とし込むべきか。現場でそのまま応用できる実践的な例文を、メールとスピーチの2つの場面に分けて紹介します。
1. ビジネスメールでの実践例(指導・激励を受けた返信)
上司や取引先のキーマンからプロジェクトに関する厳しい指摘や、心のこもったアドバイスをいただいた際のお礼メールです。
【件名】〇〇プロジェクトに関するご指導の御礼(営業部・佐藤)
【本文】
〇〇部長
お疲れ様です。営業部の佐藤です。
本日頂戴いたしましたプロジェクト進捗に関するご指摘、誠にありがとうございました。
徹底した顧客目線と妥協のない品質へのこだわりを伺い、己の視座の低さを猛省するとともに、背筋が伸びる思いがいたしました。
頂戴した助言を真摯に受け止め、来週の定例会議までに企画書を全面的に見直して参ります。
引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
この例文のポイントは、相手の言葉を審査するのではなく、「自分の視座の低さを猛省する」というクッションを挟んでいる点です。これにより、上から目線の懸念を完全に払拭し、成長意欲の高さとして昇華させています。
2. 挨拶スピーチでの実践例(異動・新天地での着任挨拶)
新しい部署やプロジェクトチームへ合流した際の着任挨拶です。
「本日付で開発第一部へ着任いたしました、鈴木でございます。
業界屈指の技術力を誇り、数々の実績を築いてこられた皆様の熱気を肌で感じ、早くも背筋が伸びる思いでいっぱいです。
前部署での経験に甘んじることなく、まずは一から皆様の背中を追い、一日も早く戦力として貢献できるよう全力を尽くしてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。」
現場の管理職への取材でも、「周囲へのリスペクトを表明しながら『背筋が伸びる』と語る新人は、謙虚でありながら強い主体性を感じさせ、非常に好印象を残す」という声が多数を占めています。