美容医療の観点からは修正対象とされる口ゴボですが、エンターテインメントの現場では必ずしもマイナス要素としてのみ機能しているわけではありません。ネット上の掲示板やSNSのファンコミュニティを丹念に追跡すると、「口ゴボでもかわいい女性芸能人」や「口ゴボのイケメン男性芸能人」に対する熱烈な肯定意見が膨大に存在します。
デビュー初期の石原さとみ氏が見せていたふっくらとした唇や、井上真央氏、水原希子氏などが放つアンニュイな色気は、わずかな口元の前突感と豊かな唇のボリュームが絶妙なバランスで作用した結果です。ファンの間では「リスのようで愛らしい」「どこかあどけなさが残り、親しみやすい」「感情がストレートに表情へ出る」と高く評価されてきました。男性タレントでも、わずかに口元に突出感があることで、シャープすぎない少年性やワイルドな色気が醸し出され、独自のキャラクター性を確立しているケースが多々見受けられます。
実際に5ちゃんねるや知恵袋の議論を検証すると、次のような生の声が確認できます。
「昔のアイドルは少し口元が出ているくらいの方が、笑った時の表情が豊かで好きだった。みんな同じEラインを目指して画一的な顔立ちになってしまうのは少し寂しい」
「横顔の完璧さよりも、正面から見たときの愛嬌やふっくらした唇のニュアンスこそがその人の唯一無二の魅力だと思う」
突出感をコンプレックスと捉えるか、唯一無二のチャームポイントと捉えるかは、顔全体のバランスと本人のセルフプロデュースに大きく委ねられています。