株式市場の反応は劇的だった。自社株買いのニュースが駆け巡ると同時に買い注文が殺到し、株価は年初来高値を一気に更新した。
「上場からこのタイミングでこれほど踏み込んだ還元スタンスを見せるとは想定外だった」と外資系ファンドマネージャーは明かす。特に海外投資家の間では、日本の伝統的な半導体企業に対して抱かれがちだった「手元資金をため込み、還元に消極的」というイメージを覆す快挙として受け止められている。
もちろん、市況サイクルが再び減速した際の持続性を疑問視する声もゼロではない。しかし、AI需要という構造的な追い風が吹く2026年現在において、このタイミングでの自社株買いは株主価値の最大化に向けたベストな選択であったという見方が支配的だ。