検査の精度そのものが高くても、検査を受ける環境やタイミングによって偽陰性は頻発します。主な発生要因は以下の4点に集約されます。
1. 潜伏期間や発症直後によるウイルス量の不足
感染初期の潜伏期間は体内のウイルス量が非常に少なく、高精度の検査であっても検出できません。発症後すぐ(数時間以内)に検査を受けた場合も、ウイルスが十分に増殖しておらず偽陰性になる確率が高まります。
2. 検体の採取手技・保存状態の不備
鼻の奥や喉を綿棒でぬぐう際、病原体が存在する部位にしっかり届いていなかったり、採取した粘液の量が少なすぎたりすると、正確な判定ができません。また、採取後の温度管理や希釈の不手際も原因になります。
3. 検査方法自体の検出限界(感度の問題)
簡便で短時間に結果が出るキットほど、微量の病原体を捉える感度が劣る傾向があります。
4. ウイルスの変異
病原体の遺伝子配列や抗原構造が変異すると、従来の試薬がうまく反応しなくなり、見落としが発生する場合があります。