肺気量分画の覚え方と基準値まとめ!計算式や換気障害の判別まで完全解説を詳しくリサーチ! 知っておきたい 情報と解説を分かりやすく展開します。
肺気量分画の基準値は、被検者の性別、年齢、身長によって大きく変動します。特に肺活量は体格に強く依存するため、臨床現場では実測値だけでなく、標準予測式から算出した予測値に対する比率(%予測値)が重視されます。
以下の比較表は、成人男女における一般的な実測基準値の目安と、臨床現場における評価基準を体系的にまとめたデータです。
項目(略称)詳細・数値データ(成人標準値の目安)一般的な基準・相場編集部の見解・評価1回換気量(TV)約500mL(体重1kgあたり約8〜10mL)400〜600mL人工呼吸管理の設定でも基本となる最重要数値。浅い呼吸では死腔換気の割合が増える点に留意。予備吸気量(IRV)男性:約2,000〜2,500mL
女性:約1,500〜1,800mL全肺気量の約40〜50%深吸気能力の予備力を反映。吸気筋の疲労や胸郭の伸展性低下で早期に減少する。予備呼気量(ERV)男性:約1,000〜1,200mL
女性:約700〜900mL全肺気量の約15〜20%腹筋群など呼気筋の筋力低下や、肥満による腹圧上昇で顕著に制限を受けやすい指標。残気量(RV)男性:約1,200〜1,500mL
女性:約1,000〜1,200mL全肺気量の約25〜30%(残気率)肺の過膨張(肺気腫など)で著明に増加。残気率が35%を超えると病的過膨張が疑われる。肺活量(VC)男性:約3,500〜4,500mL
女性:約2,500〜3,500mL予測値に対する比率(%VC)80%以上が正常呼吸機能評価の金字塔。実測値だけでなく性別・身長・年齢から算出する予測式との比較が必須。機能的残気量(FRC)男性:約2,200〜2,700mL
女性:約1,700〜2,100mL全肺気量の約40〜50%安静時呼気終末に肺内に留まる空気量。ガス交換を一定に保つバッファーとして機能。最大吸気量(IC)男性:約2,500〜3,000mL
女性:約1,900〜2,400mL肺活量の約70〜75%安静呼気位から限界まで吸い込める量。運動耐容能と強い相関を示す。全肺気量(TLC)男性:約5,000〜6,000mL
女性:約3,500〜4,500mL100%(肺の全容積)肺が最大限に膨らんだときの総気体量。拘束性障害で著減し、重度気流閉塞で増大する。