奈良を訪れたら外せないのが、郷土の風土が詰まった伝統料理の数々です。中でも代表格である柿の葉寿司のおすすめといえば、創業160年を超える老舗「平宗(ひらそう)」や、駅ナカでも絶大な支持を誇る「柿の葉すし本舗たなか」が挙げられます。柿の葉に含まれるタンニンが鯖や鮭の脂をほどよく締め、すし飯に移る爽やかな青葉の香りは一度食べると忘れられません。
麺類文化の最高峰である「三輪そうめん」も外せません。約1200年の歴史を持つ手延べそうめんは、寒期に極細へ引き延ばすことで生まれる驚異的なコシと喉越しが特徴です。桜井市の三輪山麓に佇む有名店「三輪山本」や「千寿亭」では、冷水でキリッと締めた冷やしそうめんはもちろん、香り高い出汁でいただく温かいにゅうめんが通年で愛されています。
さらに、甘味では純度100%の吉野本葛スイーツが圧倒的な存在感を放ちます。「黒川本家」や「天極堂」で提供される作りたての葛切りや葛もちは、注文を受けてから練り上げるため、ほんのり温かく驚くほど透明です。口に含んだ瞬間にすっと消える極上の口溶けは、本物の葛粉でしか体験できません。お土産には、酒粕の芳醇な風味と野菜の歯ごたえが心地よい奈良漬けの老舗「森奈良漬店」の逸品が最適です。