エクセルとGoogleスプレッドシートは見た目こそ似ているものの、根底にあるシステム設計が全く異なります。変換時にレイアウトが崩れる最大の理由は、標準フォントの違いと描画エンジンの差異にあります。エクセルで多用される「游ゴシック」や「メイリオ」がスプレッドシート側で正しく認識されない場合、自動的に代替フォントへ置き換わり、文字の幅やセルの高さがずれて改行位置が狂ってしまうのです。
さらに、印刷範囲の設定や図形(オートシェイプ)、条件付き書式の複雑な階層ルールも完全には引き継がれません。エクセルはデスクトップアプリとして精密なレイアウト制御を得意とする一方、スプレッドシートはWebブラウザ上で動作する軽量設計を重視しているため、細部の装飾データが変換時に間引かれてしまうことがレイアウト崩れの正体です。