イラスト制作における工程管理は、完成度とスピードを左右する重要要素です。ラフから線画までの手順をシステム化することで、迷い線を最小限に抑えることができます。
ステップ1:頭部のアタリと生え際の決定
頭蓋骨を球体+アゴのブロックとして捉え、つむじと分け目の位置を確定させます。頭皮から1〜2cm浮かせた位置にボリュームライン(髪の全体外枠)を取ることで、頭がペタンコになるのを防ぎます。
ステップ2:大まかなブロック分け(シルエット設計)
前髪、サイド(横髪)、バック(後頭部)の3パートに分割します。ロング巻き髪の場合、この段階で全体の重心を「ひし形」または「Aライン」のどちらにするか確定させます。
ステップ3:リボン状ガイドライン(主線)の配置
各毛束の中心を通る「流れの主軸(S字ライン)」を1本引きます。その軸を基準に、幅を持たせてリボンのように輪郭を描きます。この際、表を向く面と裏を向く面が交差する「くびれ部分」を意図的に作ります。
ステップ4:毛束の細分化とディテール追加
大きな毛束(70%)に対して、そこから枝分かれする中くらいの束(20%)、空間に浮遊するほつれ毛(10%)を描き加えます。全体の比率をこの黄金比に収めることで、煩雑にならず自然な毛束感が演出できます。