高い評価を集めるASIJですが、入学や利用にあたっては一般的な情報では語られない注意点や盲点が存在します。
その代表例が「日本の学校教育法上の扱い」です。ASIJは「各種学校」に分類されるため、原則として日本の小学校・中学校の義務教育を修了した扱いにはなりません。途中で公立校や日本の私立校へ転校・越境進学しようとする場合、教育委員会や転入先学校の裁量に委ねられるため、「一度足を踏み入れたら、高校卒業までインター路線を走り抜く覚悟」が求められます。
また、家庭内が日本語環境である場合、子どもの日本語力(特に漢字の読み書きや抽象語彙)が著しく未発達になる「ダブルリミテッド」のリスクも教育現場では指摘されています。国語教育を家庭教師や補習校で補う家庭が多く、そのための追加コストと学習負荷も無視できません。
一方、ASIJの門戸を体験する場として絶大な人気を誇るのが、夏季に開催されるサマースクール(Summer Day Camp / Passport Program)です。
【ASIJサマースクールの特徴と費用感】
・対象:在校生だけでなく、一般の外部生(幼稚園生〜高校生)も参加可能
・費用:セッション(通常2〜3週間単位)ごとに約15万〜25万円前後(スクールバス代・教材費別)
・内容:英語イマージョン環境でのアート、サイエンス、スポーツ、演劇、プログラミングなど
・注意点:「サマースクールに参加したからといって本科受験の優遇措置があるわけではない」という点です。ただし、学校の雰囲気や通学路、ネイティブ教員の指導スタイルを体感できる貴重な機会として、毎年募集開始直後に枠が埋まるほどの激戦となっています。