2026年7月、平出和也と中島健郎は、世界第2位の高峰・K2(標高8,611m)の西壁未踏ルートからの登攀に挑んでいました。K2西壁は、世界屈指の険しさと雪崩のリスクを誇り、世界のトップクライマーたちさえも退けてきた「最後の難所」の一つです。
所属先の石井スポーツおよび現地関係者の公式発表によると、事故のタイムラインは以下の通りです。
- 2026年7月27日午前:アタック中、標高約7,000m付近の急峻な雪壁において2名が滑落。
- 2026年7月27日午後〜28日:パキスタン軍の救助ヘリコプターが現場上空へ出動。上空からの目視および高精度カメラにより、西壁の雪面上で静止している2名の姿を確認。しかし、ヘリの着陸が不可能な垂直に近い急斜面であり、地上からの接近も極めて困難な状態が続く。
- 2026年7月30日:現地救助隊の協議、および現場の高リスク(大規模な崩落・雪崩の危険)を考慮し、現地に待機するスタッフと日本のご家族との間で話し合いが持たれました。その結果、「これ以上の捜索・救助活動は救助隊員の二次遭難を招く危険性が極めて高い」との判断に至り、捜索活動の打ち切りが正式に発表されました。
平出和也の現在の状況について、公式には遺体の回収は行われておらず、山岳界の慣例およびご家族の意向を尊重し、K2の懐に静かに眠る形となっています。ネット上では様々な憶測が飛び交いましたが、所属先や現地当局による厳格なリスク判断に基づいた苦渋の決断でした。