「いわき市」と一括りにするのはあまりに乱暴だ。広大な市域を持つこの街は、大きく分けて「沿岸部(小名浜・勿来)」「内陸平野部(平・常磐)」「山間部(遠野・小川・川前)」の3ゾーンに気候特性が分裂する。小名浜周辺では年間を通して海洋性の穏やかな気候が保たれる反面、春夏の海霧(やませ)に覆われると一気に気温が低下する。一方、内陸の平地区では夏場の最高気温が沿岸部より3度から5度高く推移し、激しい盆地状の暑さに見舞われるのが特徴だ。
さらに山間エリアへ足を踏み入れると、標高差による気温低下に加えて、冬場には積雪や路面凍結の頻度が跳ね上がる。同じ日に市内を移動するだけでも、上着を1枚脱ぎ着するレベルの寒暖差に対応しなければならない。この地域特性を頭に入れておくことが、トラブルを防ぐ最大の鍵となる。