ネット上では「セルフカラーは髪がボロボロになる」「黒髪用ヘアカラーだから黒髪でもモデル通りに染まるはず」といった極端な意見や誤解が散見されます。ここで専門的な視点から真相を整理します。
まず、「黒髪用ヘアカラー」という表記は、白髪用(グレイカラー)と区別するための業界基準の区分であり、「黒髪からでも明るいビビッドカラーになる」という意味ではありません。黒髪用カラー剤は、地毛を脱色するパワーと色を入れるパワーが同時に働きますが、1回の施術で抜けるメラニン色素の量には限界があります。思い通りの鮮やかな色味を出すためには、事前にブリーチ剤(ベースアップブリーチ等)で14トーン以上のキャンバスを作っておくことが構造上の大前提です。
もう一つの盲点は、カラー剤の「乳化作業」を行わずに洗い流してしまうユーザーが多い点です。シャワーで一気に洗い流す前に、少量のぬるま湯を頭皮と髪に馴染ませて1〜2分優しく揉み込む(乳化する)ことで、頭皮についたカラー剤の残留を防ぎ、色ムラを抑えて色持ちを飛躍的に向上させることができます。