中学理科では「電流・磁界・力」の向きを定性的に把握することがメインですが、高校物理ではこれを定量的に計算し、ミクロな視点である「ローレンツ力」へと発展させます。
高校物理における電磁気力の大きさは、磁束密度を$B$、電流を$I$、磁界中の導線の長さを$L$とすると、以下の公式で表されます。
$F = I B L \sin\theta$
さらに、導線の中を流れる電子1個に着目したものがローレンツ力($f = q v B \sin\theta$)です。荷電粒子が磁界中を横切るときに受ける力も、フレミング左手の法則で完全に説明できます。
ただし、ここで高校生がつまずく最大のトラップが存在します。電流の向きは「正電荷が動く向き」と定義されているため、電子(マイナスの電荷)が動く向きと中指(電流)の向きは真逆になります。電子線(陰極線)の軌道を問う入試問題では、この符号の反転を忘れて逆向きに答えてしまう誤答が多発しています。