家庭にある日用品を正しく組み合わせれば、専用の染み抜き剤を買いに走る必要はありません。特に台所用の食器用洗剤は、食用油を落とすために作られた高濃度の界面活性剤(約30〜40%含有)を含んでおり、衣類の油染み抜きにおいても最強の武器になります。
油汚れを落とす基本手順は次の通りです。
- 水分を与えずに原液を直接塗布する:水で濡らすと油が水を弾いてしまい、洗剤の浸透が妨げられます。乾いた状態のシミに、食器用洗剤の原液を直接数滴垂らします。
- 歯ブラシの背や指の腹で優しくなじませる:生地を強く擦ると繊維が毛羽立ち色落ちの原因になるため、トントンと軽く叩き込むようになじませます。
- 40℃〜50℃のぬるま湯ですすぐ:油が溶け出す温度のぬるま湯で、洗剤と浮き出た油分をしっかりと洗い流します。
- 通常の洗濯機洗いへ:すすぎ終わったら、普段通り洗濯機に入れて洗います。
時間が経った頑固なシミには、アルカリ剤の活用が効果的です。弱アルカリ性の「重曹」や、水に溶けやすく油を乳化させる力が強い「セスキ炭酸ソーダ」を食器用洗剤と1:1で混ぜ合わせてペーストを作り、シミ部分に乗せてからぬるま湯で浸け置きすると、酸化した古い油分が素早く分解されます。
また、白い服についた油染みが黄色く変色してしまった場合は、オキシクリーンなどの粉末酸素系漂白剤を50℃のお湯に溶かし、30分ほどつけ置きすることで、除菌・消臭とともに色素沈着を綺麗に漂白できます。