魔神王に感情を奪われた団長メリオダスを救うため、バンは人間禁制の地「煉獄」へと単身突入します。灼熱と極寒、大気そのものが毒という地獄のような世界で、バンは実に千数百年以上もの年月を過ごしました。
死のループを繰り返すうちに、彼の肉体と精神は煉獄の環境に適応し、人間離れした進化を遂げます。現世に帰還したバンの強さは、かつての測定基準であった闘級の概念を完全に超越していました。数値化するならば数十万クラスに相当し、魔神王の猛攻を素手で受け止め、真正面から殴り合えるほどの怪力と耐久力を手に入れたのです。
さらに、他者から力を奪う「強奪」の極致として、自らの生命力や魔力を他者に分け与える「贈与(ギフト)」の能力を開花させた点も、後の運命を決定づける大きな転換点となりました。