物語の終盤、子どもたちの「悲鳴」をエネルギー源にしていた旧態依然としたモンスターズ社は、壊滅的な危機と同時に劇的な転換を迫られる。悲鳴の10倍のエネルギーを生み出すのは、子どもたちの「笑い」だった。
サリーはこの巨額のビジネスモデル転換を先頭に立って牽引した。前社長の不正を正し、長年続いた恐怖政治的な企業風土をあっさりと捨て去ったのだ。威嚇ではなくユーモアで街に灯りをともす。これこそが、現代のビジネスパーソンがサリーに熱狂する隠れた理由だ。トップダウンの威圧ではなく、共感と情熱で組織を突き動かす。2020年代後半の混迷する社会において、サリーはまさしく時代の先を行く変革型リーダーの象徴と言える。