女性の長寿化は、経済社会の構造にも地殻変動を起こしている。特に顕著な動きを見せているのが医療・ヘルスケア産業だ。従来のアフターケア型医療から、AIを活用した個別化予防、ウェアラブル端末による日常のバイタル管理、認知機能の低下を予防するデジタルセラピューティクス(DTx)の開発へと急速にシフトしている。
一方で、生命保険業界も新たなリスク管理と商品開発を余儀なくされている。死亡保障を中心とした従来型の商品から、フレイル予防や認知症ケア、長期の介護費用をサポートする「生存保障」重視の保険プランへと舵を切った。超高齢社会における長寿はリスクではなく、人生を豊かに楽しむ資産であるという再定義が進んでいるのだ。