「ペットショップやホームセンターで鈴虫を買ってきたのに、一向に鳴いてくれない」というトラブルには、飼育環境にいくつかの明確な原因が隠れています。元気よく鳴かせるための主なチェック項目と対処法をまとめました。
1. メスしかいない、あるいはオスが1匹だけで刺激がない
鳴くのはオスだけですので、購入時に羽の形を確認しましょう。また、オスが1匹だけだと縄張り争いやメスへのアピール意欲が湧きにくく、鳴く頻度が下がることがあります。1つの飼育ケースにオス2〜3匹、メス2〜3匹のペアで同居させると、適度な刺激が生まれて活発に鳴き始めます。
2. 飼育環境の温度と湿度が合っていない
鈴虫が最も活発に鳴く適温は22℃〜26℃前後です。30℃を超える猛暑環境や、クーラーの冷風が直接当たる場所では体力を消耗して鳴き止んでしまいます。また乾燥に非常に弱いため、飼育マットが乾いたら霧吹きで水分を補給し、湿度を保つことが大切です。
3. 部屋の照明が24時間明るいままになっている
夜行性の鈴虫にとって「明暗のメリハリ」は鳴くスイッチを入れる重要な要素です。夜遅くまでリビングの明かりがついている部屋では、昼間だと勘違いして鳴かなくなります。夕方以降はケースに布を被せるなどして暗い環境を作ってあげると、スイッチが入ったように鳴き出します。
4. 動物性タンパク質と隠れ家の不足
ナスやキュウリなどの野菜だけでなく、煮干しや鰹節、昆布、市販の鈴虫専用フードなど動物性タンパク質をしっかり与えてください。栄養不足は鳴くエネルギーの低下や共食いの引き金になります。また、炭や素焼きの鉢のかけらなどで立体的な隠れ家を作ると、オスがお気に入りの「鳴き場」を確保して堂々と羽を広げるようになります。