SNSや口コミサイトを覗くと、「浅草の飲食店はどこも行列で観光地価格」「名物グルメは割高で味は普通」といった辛口な意見が散見されます。確かに雷門通り周辺には、写真映えを最優先にした高単価のスイーツショップや、ツアー客をターゲットにした定食店が目立つのも事実です。
しかし、一歩路地に入れば、地元住民や食通たちが通い詰める「本当の浅草ランチ名店」が数多く営業を続けています。創業から半世紀を超える大衆洋食店、毎朝豊洲市場から仕入れる鮮魚を破格の日替わり定食で出す小料理屋、蕎麦前とともに江戸前の喉越しを堪能できる老舗蕎麦店など、クオリティと価格のバランスが取れた店は決して観光客向けの大通りには面していません。
ネット上の情報に踊らされず、暖簾の年季や店内の客層(近隣の職人や地元民が談笑しているか)を見極めることこそが、浅草グルメで失敗しないための鉄則です。口コミサイトの点数だけでなく、地元発信のミニコミ誌や個人の探訪記を頼りに歩くことで、街本来の懐の深さに出会うことができます。