今回の目玉とも言えるのが、水面下で進められてきたアークよかわコース改修計画の結実だ。かつてはオーソドックスなレイアウトとして親しまれていたが、飛距離性能が向上した最新クラブの進化に伴い、一部のホールで攻め方の単調さが指摘される場面もあった。その課題に対し、現場が下した決断は大胆だった。
改修のハイライトは、ガードバンカーの再配置とグリーンのアンジュレーションの再設計にある。ティイングエリアからの視覚的なプレッシャーを巧みに増大させ、落としどころを明確に限定。ドライバーでただ遠くへ飛ばすだけの力攻めは、ことごとくトラップに捕まる設計へと変貌を遂げた。刻む勇気を持つか、リスクを承知でピンポイントを射抜くか。一打ごとの決断がスコアカードに直結する。
さらに、フェアウェイの芝付きの改良や排水設備の更新といった見えないインフラ投資も見逃せない。雨上がりのコンディションでもボールの転がりが損なわれず、常に引き締まったターフからショットを放つことができる。見た目の華やかさだけでなく、足元を支えるプレイアビリティの徹底的な引き上げ。これこそが、目の肥えたベテランたちが唸る最大の理由だ。