たかが目の乾燥とタカをくくって放置するのは極めて危険だ。コンタクトレンズを装着している際、レンズは涙の層を分断し、瞳の表面にある油層と水分のバランスを乱してしまう。この状態が続くと、レンズと角膜が直接摩擦を起こし、目に見えない無数の傷が表面につく。
ドライアイ研究の第一人者である坪田一男医師をはじめ、日本眼科学会の専門家たちも重度の乾燥に対する警戒を促している。角膜の傷から雑菌が侵入すれば、角膜感染症や最悪の場合は視力低下を招く恐れすらある。ドライアイ治療を先延ばしにすることは、大切な瞳の寿命を削る行為に他ならない。