当時、水道橋重工を手掛けた造形作家の倉田光吾郎氏は、Amazonへの出品自体を一種のコンセプチュアルなプロジェクトおよび話題喚起として捉えていました。とはいえ、いたずら出品ではなく「本気で買う人がいれば売る」というスタンスで臨んでいたのは事実です。
Amazon上での販売実績について調査すると、システム上の購入ステータスは成立したものの、最終的な実機納品にまで至った一般ユーザーの公式記録は公表されていません。機体は受注生産であり、オプションの両腕(ロハス・ランチャーやツイン・ガトリングガンなど)を含めるとさらに総額が跳ね上がる仕様でした。
大型特殊車両としての法規制や安全基準、設置場所の確保、メンテナンス体制の構築など、個人が1億円を支払ったとしてもクリアすべき課題が山積みだったことが、個人ユーザーへの普及に至らなかった実質的な要因と言えます。