プレイヤーとしての全盛期を経て、彼は音楽プロデューサーとしての領域を広げていった。ユニバーサルミュージックなどのメジャーレーベルを拠点に、吉井和哉やaiko、清木場俊介といった一線級のアーティストたちの作品に関わり、サウンドの構築美を追及した。各アーティストが持つ個性を最大限に生かしつつ、ボトムの効いたバンドサウンドへと昇華させる手腕は見事であった。
彼がスタジオで追求したのは、デジタル時代においても失われない「生のグルーヴと人間味」だった。余計な装飾を削ぎ落とし、曲の本質を突くアレンジ手法は、プロデューサーとしての彼の揺るぎないアイデンティティとなっていた。