住宅密集地やマンションの高層階において、ベランダの赤い小さい虫による生活被害が毎年多発しています。実際の住環境におけるリアルな被害実態と侵入ルートを検証しました。
現場で最も頻繁に聞かれるトラブルが、タカラダニが洗濯物につく事案です。「白のワイシャツやバスタオルを取り込む際、付着していた虫を払おうとして擦ってしまい、赤い筋状のシミが取れなくなった」「布団干し用バーの上を無数に歩いており、布団を干せない」といった悲鳴がSNSや生活相談窓口に毎年数多く寄せられます。
タカラダニは驚異的な歩行速度を持ち、わずか数分で外壁を数メートル登攀します。そのため、マンションの1階のみならず、10階以上の高層階ベランダであっても、上昇気流に乗るか外壁を伝って容易に侵入してきます。
さらに見過ごせないのが「サッシの隙間からの室内侵入」です。タカラダニの幼虫〜成虫の体幅は0.5mm〜1.5mm程度であるため、一般的な住宅用網戸(18メッシュ:網目約1.15mm)の隙間をすり抜けてサッシのレールや室内の窓枠、フローリングに侵入してくるケースが後を絶ちません。