函館西高校を語る上で欠かせない転換点が、2019年4月に行われた北海道函館稜北高等学校との学校統合です。校地・校名は函館西高校の歴史を引き継ぎつつ、稜北高校が培ってきた教育実践を融合させた形で、全日制普通科「単位制」高校として再出発を果たしました。
統合当初、保護者や卒業生の間からは「学力水準が低下するのではないか」「伝統の校風が薄まるのではないか」という懸念の声が聞かれたことも事実です。しかし、数年が経過した現在、単位制への移行はむしろプラスの教育的効果を生み出しています。
最大の特徴は、2年次・3年次における豊富な選択科目群です。国公立大学や難関私立大学を目指す生徒向けのアカデミックな演習講座から、看護・医療系、情報処理、実務系分野まで、各自の出口戦略に応じた時間割を柔軟に編成できるようになりました。
進学実績の内訳に目を向けると、国公立大学では弘前大学、北海道教育大学函館校、公立はこだて未来大学、室蘭工業大学など、地元・北海道および北東北の国公立に毎年安定した合格者を輩出しています。私立大学では北海学園大学や北星学園大学といった札幌圏の中堅上位私大をはじめ、東洋大学や日本大学など首都圏私大への指定校推薦枠を多数保持している点も、同校の隠れた強みです。
「難関大一辺倒」ではなく、生徒一人ひとりの適性に合わせた進路指導が行われているため、専門学校進学や公務員・民間就職を希望する層に対しても手厚いサポート体制が構築されています。