ハードウェア設計者として知られる岡田だが、彼の実力はソフトウェア開発、とりわけゲームデザインの領域でも発揮された。『スーパーマリオランド』では、ゲームボーイという小さな画面制約の中で、軽快なジャンプアクションと独特の世界観を見事に表現。据え置き型機とは一味異なる携帯機独自のアクションゲーム体験を創出した。
さらに『メトロイド』シリーズの初期作品においても、ディレクターやプログラマーとして深く関与。広大なマップを探索する緊張感と、微細なドット絵による重厚な雰囲気作りは、今日まで続く探索型アクションゲームの文脈を作り上げた。彼の多角的な視点こそが、ハードとソフトが完璧に噛み合った任天堂黄金期の作品群を生み出したのだった。