トリノ五輪を彩ったのはフィギュアスケートだけではありません。開催地イタリアの豊かな文化が凝縮されたトリノ五輪の開会式では、世界的テノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティ氏による魂の歌唱や、イタリアを象徴するフェラーリF1マシンがスタジアム内で轟音とともにドーナツターンを披露するなど、華やかで情熱的な演出が世界を驚かせました。
一方で、競技面では大きな話題と波乱が巻き起こりました。特に注目を集めたのがスノーボード競技です。ハーフパイプには成田童夢選手、今井メロ選手、國母和宏選手といった若きタレントが参戦。競技前のメディア露出や個性的なスタイルが大きな注目を集めたものの、悪天候や大舞台のプレッシャーに阻まれ無念の予選敗退を喫するなど、五輪の魔物の厳しさを浮き彫りにしました。
また、男子フィギュアスケートでは当時19歳だった髙橋大輔選手が8位入賞を果たし、後の世界王者へと続く飛躍の足がかりを築いたほか、チームパシュートやスピードスケート陣の果敢な挑戦など、次世代の躍進につながる種が数多く撒かれた大会でもありました。