日常の会話やメールで何気なく見聞きするこの表現ですが、構成要素を分解すると、日本語の細やかな配慮が込められた言葉であることが分かります。
まず「心中(しんちゅう)」とは、「心の中」「胸の内」「心中に抱いている本音や苦衷」を意味します。これに、相手の心情や置かれた状況を推し量る「お察し」と、「する」の謙譲語である「いたします」が組み合わさった言葉です。つまり、「あなたのつらい胸の内やご事情を推し量り、深く同情しております」という共感の意を示す敬語表現として成り立っています。
なお、「心中」には男女が合意の上で一緒に命を絶つ「心中(しんじゅう)」という読みもありますが、この慣用表現では必ず「しんちゅう」と濁らずに読みます。文章上だけでなく、電話や口頭で伝える際にも読み間違いには十分な注意が必要です。