自らは非通知発信を意図していなくても、突然スマートフォンに「非通知設定」の着信が入り、不快感や警戒感を覚えた経験を持つ人は少なくありません。報道各社の取材や情報セキュリティ機関の分析によって、非通知電話がなぜかかってくるのかという真相が明らかになっています。
その背景には、主に3つの類型が存在します。
- オートダイアラーによる「回線生存確認」:犯罪グループや悪質な名簿業者は、コンピューター制御でランダムな数字の組み合わせに一斉架電を行う自動発信システムを使用しています。コール音が鳴るか、相手が応答した瞬間に切断することで「現在使われている生きた電話番号」を自動抽出し、特殊詐欺や迷惑営業用のリストとして高値で売買しています。
- 身元を隠したセールス・市場調査:発信者番号を明示すると折り返しによるクレームや受電拒否を招くため、あえて非通知で接触を試みる営業手法です。
- 個人的な嫌がらせ・ストーカー行為:特定の個人に対して心理的負荷を与える目的で、匿名性を盾にして連続架電を繰り返す悪質なケースです。
無作為発信の場合、一度でも応答してしまうと「応答率の高い有効なターゲット」として名簿に記録され、その後の不審電話が激増する要因となります。見知らぬ非通知着信には一切応対しない姿勢が防犯上の鉄則です。