高校受験において最も基礎的な指標となる偏差値ですが、八王子実践高等学校の偏差値は単一の数値では捉えられません。現在の普通科は生徒の進路希望や学力に応じた明確なコース編成を採用しており、入学難易度にもグラデーションが存在します。
八王子実践のコースの違いを整理すると、大きく以下の3つの系統に分かれています。
第一に、国公立大学や難関私立大学(GMARCHなど)の一般選抜現役合格を目指す「特進コース」です。偏差値帯はおおむね56〜58程度に位置し、日々の小テストや放課後講習、長期休暇中の進学講座など、手厚い学習管理体制が敷かれています。部活動との両立に挑む生徒もいますが、学習優先の意識が極めて高いクラスです。
第二に、中堅上位私立大学(成蹊・成城・武蔵・明治学院や日東駒専など)を視野に入れた「選抜コース」です。偏差値は50〜52前後で推移しており、学習指導と部活動のバランスを重視する生徒層から根強い人気を集めています。
第三に、大学進学・短大・専門学校から就職まで幅広い進路に対応する「総合進学コース」です。偏差値は45〜47前後となっており、基礎学力の定着と高校生活の充実、そして指定校推薦を軸とした大学進学を目指す生徒が多く在籍しています。運動部で全国レベルを目指す生徒もこのコースを中心に所属しており、学校全体の活気を作り出すエンジンとなっています。
受験倍率に関しては、私立併願優遇制度を活用する受験生が多く、極端な高倍率で不合格者が続出するタイプではありません。しかし、特進コースの単願・併願基準を満たすには中学の内申点(主要5教科および9教科の評定)が厳格に問われるため、出願前の入念な成績チェックが不可欠です。