代々木競技場を訪れる際にまず把握しておきたいのが、敷地内に隣接する国立代々木競技場第一体育館と国立代々木競技場第二体育館の明確なスペック差です。同じ敷地内にありながら、収容規模も会場の形状も全く異なります。
メインアリーナである第一体育館のキャパ(最大収容人数)は約13,243人を誇ります。長方形フロアを両サイドから挟み込むレイアウトで、ドーム公演に匹敵する音響・照明演出が可能な国内屈指のメガアリーナです。一方の第二体育館はキャパ約3,202人の円形アリーナ。中央のフロアを取り囲むすり鉢状の構造になっており、どの座席からでもステージやコートとの距離が極めて近い密度の高い空間が広がります。
両館ともに世界的な建築家・丹下健三氏が設計を手がけた名建築としても知られます。柱を1本も使わずに屋根をワイヤーで吊り下げる「吊り屋根構造」が最大の特徴で、客席内に視界を遮る支柱が一切存在しません。2026年には国の重要文化財にも指定されており、圧倒的な開放感と視認性の高さを両立させた空間美そのものも見どころの一つです。