2019年1月27日、日曜日の夕方に日本中を駆け巡った活動休止会見から、どのようなプロセスを経て現在に至ったのでしょうか。コロナ禍による東京五輪の延期や無観客ラストライブの悔しさを経て、彼らが選んだのは「時間をかけてでも納得のいく結末を自らの手でプロデュースする」ことでした。
大きな転機となったのは、デビュー25周年を迎えた2026年の春です。4月、メンバー5人が連名で株式会社嵐 設立を発表。旧ジャニーズ事務所の再編に伴い立ち上がったSTARTO ENTERTAINMENTとグループとしてのエージェント契約を結び、権利関係や今後のマネジメントを自律的に行える枠組みを整えました。この組織改編こそが、メンバー主導でラストツアーと活動終了の日程をコントロールするための布石だったと言えます。
当初期待された「嵐 25周年 ライブ」は事務所の変革期と重なり実現に至りませんでしたが、そのエネルギーは2026年の5大ドームツアーへと昇華されました。「5人でなければ嵐ではない」という信念を1ミリも曲げず、全員が心身のコンディションを整えるまでに費やした5年という歳月は、ビジネスの損得を超えた人間関係の証明でもありました。