芸能人の子供といえば、親のコネクションを利用して芸能界にデビューする「2世タレント」が定番のルートです。しかし、松居隆一氏が歩んだ道はそれらとは完全に一線を画していました。
隆一氏は名門私立である成城学園の一貫教育を受け、成城大学経済学部を卒業。大学卒業後は、母の知名度や資産に甘えることなく、自らの意志で社会人としてのキャリアをスタートさせました。当初は大手IT企業(楽天など)でビジネスの基礎を徹底的に叩き込まれ、その後、培ったスキルを武器にIT起業家へと転身を遂げています。
彼が立ち上げた企業(株式会社ChronoBoxなど)では、スマートフォン向けアプリケーションの企画・開発や、ウェブコンテンツのプロデュース、飲食関連のプラットフォーム運営など、多角的なデジタルビジネスを展開してきました。関係者の証言によれば、彼の仕事ぶりは非常に論理的かつ誠実で、クライアントや共同創業者からの人望も厚いといいます。
特筆すべきは、2017年の母親による激しい告発騒動の際も、隆一氏は決してSNSで感情的な発言を行わず、母の暴走に加担することも、父を一方的に攻撃することもしなかった点です。母親から注がれる過剰な愛情と支配欲に対し、青年期以降は健全な物理的・経済的距離を置き、自立した実業家としてのアイデンティティを確立しました。この冷静沈着なスタンスは、育ての親である船越英一郎の理性的な生き方からも大きな影響を受けていると評価されています。