英語のクリスマスメッセージを使用するにあたり、日本国内で広く浸透している表現の中には、ネイティブ圏の現場では注意が必要なポイントが存在します。
誤解1:「Xmas」表記は失礼にあたるのか?
「Xmas」という省略表記について、「キリスト(Christ)をXに置き換えており失礼」「カジュアルすぎて使ってはいけない」という言説がネット上で散見されます。しかし、歴史的にはギリシャ語でキリストを表す頭文字「Χ(キー)」に由来する正統な略記です。親しい間柄のカードやSNS、文字数制限のあるデザインタグでは全く問題ありません。ただし、格式ある公式書簡や目上の取引先へのビジネスレターでは、略さず「Christmas」と正式に綴るのがビジネスマナーとして無難です。
誤解2:「Merry Christmas」は海外で使えないのか?
近年「多文化共生・ポリティカルコレクトネスの観点からMerry Christmasは全面的に使えなくなり、Happy Holidaysしか使えない」という極端な言説が一部で語られています。現地メディアや生活実態を検証すると、相手がキリスト教徒であることが分かっている場合や、個人的な友人同士であれば「Merry Christmas」は何ら問題なく使われています。一方で、不特定多数に向けた企業の公式アナウンスや、宗教的信条が不明な相手に対しては「Happy Holidays」や「Season's Greetings」を選択するのがグローバルスタンダードの知恵です。