日本のレジャーホテル産業は、高度経済成長期から平成、令和へと至る過程で大きな変容を遂げてきた。かつては単なるアミューズメント施設や過渡期的な宿泊形態と見なされることもあったが、現在では日本独自の空間デザイン文化として国際的にも注目を集めている。
業界団体である一般社団法人日本レジャーホテル協会なども、施設の安全性やホスピタリティの向上だけでなく、歴史的建築物の保全と現代的活用の両立に向けた取組を推進している。単なる老朽化による解体ではなく、昭和のクラフトマンシップが宿る建造物をいかにして次世代へ継承するか。ホテル目黒エンペラーのあり方は、レジャーホテル産業全体における「文化遺産の再生モデル」としても深い示唆を与えている。