事態が大きく動いたのは事件から長い年月が経過した後のことだった。現場から離れた山中で、人骨の一部や着用していたと見られるスニーカーなどの遺留品が相次いで発見された。発見された骨片に対して厳密なDNA鑑定が実施され、科学捜査によって本人と特定されるに至った。
長年の「行方不明」から「死亡確認」という痛ましい結末を迎えることとなったが、同時に新たな疑惑や捜査上の課題も浮き彫りになった。発見場所がなぜ初期捜索で見落とされていたのか、事故による転落事故だったのか、あるいは第三者の関与があったのか。真相解明に向けた捜査のメスは、いまも止まっていない。