家電量販店のサービス窓口や修理業者の現場データ、知恵袋や大手SNSに寄せられた「食洗機の異臭被害」を精査すると、ユーザーの日常的な使用習慣に共通する落とし穴が浮き彫りになります。
「新築マンションに入居して半年、食洗機から突如として下水の激臭がするようになった」と訴える都内在住の30代女性のケースでは、手洗いした食器の水切りカゴ代わりに食洗機を使い、「乾燥運転のみ」を毎日稼働させていました。前述の通り、乾燥ヒーターの連続使用で排水トラップの封水が完全に蒸発していたことが現場調査で判明。コップ1杯の水を排水口に注ぎ、標準コースを1回運転しただけで下水臭はピタリと収まりました。
また、修理技術者の証言によると、「最近乾燥時の臭いが焦げ臭い」という修理依頼の約4割で、庫内ヒーターカバーに薄いプラスチック製ピックやスプーンが落下・溶着している現場が確認されています。パナソニック製品の注意喚起にもある通り、「運転中および運転終了後30分間はヒーター周辺が高温になっており、やけどの危険があるため触れてはならない」とされています。焦げ臭さを感じた際は、十分に冷却時間を置いた上で、庫内底面のヒーター保護網に異物が張り付いていないか懐中電灯などで確認することが鉄則です。