2010年代の朝ドラにおいて、21世紀最高の平均視聴率23.5%を記録したのが2015年放送の『あさが来た』である。幕末から明治という激動の時代を駆け抜けた女性実業家・広岡浅子をモデルに、 波乱に満ちた生涯を描き切った。
時代劇としての重厚さを保ちつつ、ヒロインと夫の軽妙な夫婦愛や「びっくりぽん」という親しみやすい口癖、魅惑的なバイプレイヤーたちの配置など、娯楽作としての完成度の高さが幅広い層を魅了した。伝統的な朝ドラファンと新規の若い視聴者の双方を獲得することに成功した本作は、現代における王道ヒットの方程式を完璧に証明してみせた。