厳正なセキュリティを通過した先にあるアメリカ大使館の内部構造は、赤坂の傾斜地を巧みに生かした堅牢なモダニズム建築です。中央のメインフロアを中心に、ビザ発給やパスポート業務を行う領事部エリア、外交官やスタッフが執務を行う事務棟、広報・文化交流部門などに明確にゾーニングされています。
ネット上では「赤坂のアメリカ大使館内部の写真」を探す声が後を絶ちませんが、SNSや検索エンジンで見かける画像は極めて限定的です。敷地内は全域にわたり写真・動画の撮影が完全に禁止されており、私設カメラはもちろん、預け入れたスマートフォンを内部で操作することすら許されません。メディアへの公式公開や公式プレスリリースを除き、リアルな内部写真が表に出回らないのはこの鉄壁のセキュリティ規定によるものです。
一般のビザ申請者が立ち入る領事部フロアは、銀行の大型店舗や空港の搭乗ゲートを彷彿とさせる機能的な空間となっています。壁面には星条旗やアメリカの壮大な風景ポスターが掲げ出出され、空調の効いた静寂の中に発券機の呼び出し音が響き渡ります。
館内施設としてしばしば話題に上る大使館内の食堂やレストランについてですが、職員や外交官専用の本格的なカフェテリアは一般来館者の立ち入りエリアからは隔離されています。ただし、ビザ待合エリアの一角には自動販売機や簡易的なスナックコーナーが設けられており、アメリカ直輸入の清涼飲料水やお菓子が並ぶ様子に、わずかながらの「本国アメリカの空気」を実感することができます。