リリアン制作中に発生する二大トラブルが「目落とし(目がピンから外れる事故)」と「糸の継ぎ目の処理」です。これらを事前に把握しておくだけで、途中で投げ出すリスクをゼロに抑えられます。
目落としが発生したときの迅速な修正方法
ピンから糸が外れて編み目が解け落ちてしまった場合、慌てて引っ張ると連鎖的に下の段までほどけてしまいます。即座に作業を止め、以下のレスキュー手順を実施してください。
外れたピンの真下にある「解けていない輪」を探し、そこへ細めのレース針やかぎ針を差し込みます。その輪の上に渡っている横糸(渡り糸)をかぎ針で引っ掛け、輪の中から手前へ引き抜きます。これで1段分の目が復元されます。復元した輪を再び元のピンへ掛け直せば、何事もなかったかのように作業を再開できます。
自然で目立たない糸のつなぎ方と色変え
作品の長さを延長したい場合や、途中で糸の色を変えてストライプ・バイカラーのデザインにする際は、リリアン糸のつなぎ方・色変えを工夫します。
最も手軽で解けにくい方法は「はた結び(織工結び)」または「本結び」で古い糸と新しい糸を固く結び合わせる手法です。結び目をできるだけピンの際ではなく、編み機の内側(筒の中心部)へ押し込みながら編み進めることで、完成したコードの表面に結び目が出ず、シームレスで美しい仕上がりになります。マルチカラーのグラデーションヤーンを使用するのも、結び目を作らずに自然な色変化を楽しむ賢い選択肢です。