例年7月13日から16日までの4日間にわたって執り行われる祭礼は、連日多くの参拝者でごった返す。神門から大鳥居へと続く直線は、点灯の瞬間を迎えると人の波で完全に埋め尽くされるのが常だ。初日の清祓や前夜祭から始まり、日ごとの祭儀が厳かに進む一方で、夕刻以降の人出は凄まじい勢いで膨れ上がる。
気になる露店・屋台の出店体制だが、かつての混乱期を経て導入された明確な出店ルールと動線管理がすっかり定着している。過度な酒宴を抑制しつつ、参道内の指定区画で整然と営業が行われるスタイルとなっており、純粋に光の情景と神社の風情を味わいたい人々にとっては格段に歩きやすい環境が整えられた。
混雑のピークは提灯が一斉に光を放つ午後6時半から8時半にかけて。この時間帯、最寄り駅の出入口や参道中央は身動きが取れなくなるほどの過密状態に陥る。人混みをスマートに避けるなら、まだ薄暮が残る午後5時前後に境内へ滑り込むのが最善手だ。九段下駅の混雑を避け、市ヶ谷や半蔵門方面から靖国通りを歩いてアプローチするだけでも、移動のストレスは劇的に軽減される。