かつて日本のインバウンド市場を牽引した「爆買い」という現象は、今や過去の遺物となりつつある。訪日外国人動向調査の分析結果によると、日本を訪れる旅行者の消費ターゲットは、大量の家電製品や化粧品から、地方での伝統文化体験や質の高い食、自然アクティビティへと一気にシフトした。
モノからコトへ。買い漁る観光から、深く味わう旅へ。量から質への大転換は、都市部の大型免税店にとっては打撃だが、独自の文化資産を持つ地方都市にとっては千載一遇の好機でもある。この意識変化に対応できた地域と、旧態依然とした団体ツアー依存から脱却できなかった地域との間で、二極化が急速に加速している。