1990年代初頭、日本の映像界に激震を与えたドラマ作品がある。岩井俊二監督が手掛けた『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか』だ。当時、弱冠14歳だった彼女が魅せたヒロイン・なずな役の美しさは、今や伝説として語り継がれている。
プールサイドで濡れた髪を払い、どこか冷めたような眼差しで大人を惑わす少女。あの夏の日の光と影を捉えたカットは、当時の写真集やフィルムブックでも大反響を呼んだ。ノスタルジーと青く切ない衝動が同居する彼女の立ち姿は、四半世紀以上の時を経た今見返しても、息をのむほどのみずみずしさを放ち続けている。