ふたりの出会いからゴールインに至る過程は、まさに恋愛ドラマそのものです。もともとふたりは男女の関係ではなく、共通の知人を介して知り合った数年来の友人同士でした。何でも気兼ねなく相談できる良き相談相手として、適度な距離感を保ちながら長い時間を共有していたのです。
転機が訪れたのは2013年の春。加藤あいさんが自身の知見を広げるために単身渡米し、ニューヨークで語学留学生活を送っていた時期のことでした。偶然にも彼が仕事の出張で同じくニューヨークを訪れる機会があり、現地のレストランで久しぶりに合流することになったのです。
この運命的な再会の席で、ふたりが選んだメニューは気取ったフレンチや高級ステーキではなく、庶民的な韓国料理のスンドゥブチゲでした。異国の地で湯気を立てる鍋を前に、肩肘を張らず自然体で笑い合うひととき。その瞬間、彼は加藤さんをただの友人ではなく、かけがえのない人生のパートナーとして強く意識したと伝えられています。
その日の帰り道、彼から「結婚を前提にお付き合いしてください」とストレートな告白を受けた加藤さん。長年培ってきた揺るぎない信頼関係があったからこそ、彼女もその場で真剣な交際を決断しました。異国の地という非日常が触媒となり、長年の友情が一瞬にして強い絆へと昇華した瞬間でした。
交際開始からわずか数ヶ月後、彼が用意したプロポーズの舞台はハワイのビーチでした。夕日が水平線へと沈みゆくサンセットの浜辺で、彼が指輪を取り出して想いを伝えると、加藤さんは感激のあまり涙を浮かべて快諾。そして大安吉日であり「いい夫婦の日」でもある2013年11月22日、ふたりは晴れて都内の区役所へ婚姻届を提出しました。