驚くべきは、あの斬新なスタイルの多くが彼女自身のアイデアだったという事実だ。スタイリスト任せにせず、海外の洋書や最新スタイルからインスピレーションを得て、自ら生地を選びデザインを指定した。まさに「自分の魅せ方」を誰よりも熟知していたクリエイターとしての顔だ。
アイラインの引き方やリップの色使い、曲のクライマックスで見せる視線の外し方一つに至るまで、すべてが計算し尽くされた表現だった。今でこそ「セルフプロデュース」は当たり前だが、80年代前半のアイドル界において、これほど自主性と感性を貫いた存在は稀有だった。