ビジネスの世界に目を向ければ、在日韓国人やそのルーツを持つ起業家たちが日本経済に果たしてきたインパクトは計り知れない。その筆頭がソフトバンクグループを率いる孫正義だ。佐賀県の無番地と呼ばれた不毛の地から身を起こし、差別や逆境を圧倒的な情報革命のビジョンでねじ伏せて世界のテック巨頭へと駆け上がった彼の歩みは、多くの挑戦者たちに決定的な勇気を与えた。
かつては就職差別などにより、遊技業(パチンコ)や飲食・焼肉業、建設・スクラップ業といった特定の産業分野に活路を見出すことを余儀なくされた歴史があった。だが彼らはその逆境を独自の商才と家族の結束で一大産業へと育て上げ、戦後日本の復興と経済成長を底辺から支え続けた。
今日では、スタートアップの創業者からグローバル投資家、アカデミアに至るまで、ルーツを隠すことなく堂々と第一線でイノベーションを主導する旗手たちが次々と生まれている。