番組内で厳しい言葉を浴びせていた虎たちも、ビジネスの荒波からは逃れられませんでした。しかし、真の実業家たる所以は「倒れた後にどう立ち上がったか」にあります。
南原竜樹:100億円の借金地獄から年商100億への完全復活
「冷徹な虎」として名を馳せた南原竜樹氏は、イギリスの自動車大手MGローバーの経営破綻に伴い、突如として100億円超の負債と連帯保証債務を背負いました。社員全員の解雇、住居の退去という絶望的状況から、南原氏は決して自己破産を選択せず、債権者との対話を重ねながら新規事業を模索。
レンタカー事業、飲食事業、医療コンサルティング、人材紹介事業などを次々と立ち上げ、見事にすべての負債を整理・完済。現在は「株式会社LUFTホールディングス」の代表としてグループ年商100億円規模を誇り、YouTubeやビジネスメディアでも現役バリバリのカリスマ経営者として発信を続けています。
堀之内九一郎:リサイクル王の栄光と転落、そして「現在」
自身のホームレス経験から一代で年商100億円のリサイクルショップ「生活倉庫」を築き上げた堀之内九一郎氏。しかし、大手同業他社の参入やネットオークションの普及によるビジネスモデルの陳腐化に対応できず、2013年5月に資金ショートを起こし、負債総額約15億円で事実上の倒産に追い込まれました。
一時は消息が途絶え、ネット上では「死亡説」すら流れましたが、本人は健在です。自身の失敗経験を赤裸々に語る講演活動や、次世代経営者へのアドバイスを行いながら、独自のペースで生活を送っています。
安田久・小林敬:外食界の風雲児たちの清算と再始動
「監獄レストラン」など奇抜なテーマレストランで一世を風靡した安田久氏は、2011年の東日本大震災による消費自粛などの影響を受け、最終的に自己破産を申請しました。しかし、安田氏は一切腐ることなく自らの破産体験を著書やメディアで公開し、飲食プロデューサーとして再び現場に立ち続けています。
「美濃吉」出身で「ラーメン処 小林」などを展開した「怒号の虎」小林敬氏も、過剰出店と外食トレンドの急速な変化により企業整理を余儀なくされました。現在は第一線の派手な現場からは身を引いたものの、飲食店のプロデュースやYouTube番組へのゲスト出演を通じて、当時と変わらぬ鋭い経営眼を披露しています。