一般的な日本の地上波テレビ放送や多くのネット動画は、1秒間に60コマ(60Hz/fps)で構成されています。これに対し、倍速機能(倍速駆動パネル)を搭載したテレビは、毎秒120コマ(120Hz)で映像を描画します。
倍速駆動の仕組みは、前後のコマの被写体の動きを映像エンジンが超高速で解析し、その中間となる架空の映像(補間フレーム)を人工的に作り出して差し込む処理です。人間の目は、液晶パネルの画素が次の色に切り替わるまでのわずかな時間差を「ぼやけ」や「ブレ」として知覚します。表示フレーム数を2倍に増やして切り替え時間を短縮することで、目の網膜に残る像のズレ(ホールドボケ)を劇的に抑える構造です。
さらに上位モデルでは、フレーム補間に加えてバックライトを高精度に点滅させる「黒挿入技術」を組み合わせ、映画館のフィルム映写に近いクリアな視認性を実現しています。画面サイズが大きくなるほど、画面上を横切るオブジェクトの移動距離が伸びるため、残像感の差はより顕著になります。