「とりあえず痛む場所にグルグル巻きにしておけば安心」という自己流のケアは、実は極めて危険だ。現場で患者と向き合う理学療法士(PT)やアスレティックトレーナーたちは、不適切なテーピングが引き起こす弊害に強い警鐘を鳴らしている。
締め付けが強すぎることで起こる血流障害や神経圧迫、さらには本来使うべき筋群が休眠してしまうことによる「筋出力の低下」は代表的なトラブルだ。また、無理な引っ張りによって皮膚に強い摩擦がかかり、水疱やかぶれ、重度のアレルギー反応を引き起こすケースも後を絶たない。テープを張る際は、皮膚を過度に引っ張りすぎず、関節の位置を正しくリセットした状態で装着することが、トラブルを防ぐ絶対条件である。